トラブルの解決って、どんな流れ?−法律相談から訴訟まで−

 本稿では、弁護士と一緒にトラブルを解決していく大まかな流れをコラムとしてまとめました。弁護士へのご相談を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目 次

1.法律相談ーまずは相談することからー

2.資料・証拠の収集(事実関係の調査)

3.トラブル相手との交渉

4.訴訟の提起

5.終わりに

1 法律相談ーまずは相談することからー

 一般的には、「弁護士事務所等のウェブサイト」や、「友人・知人による紹介」などから弁護士とコンタクトをとったり、弁護士会が運営する法律相談センターなどに申し込んだりして、弁護士との法律相談の日取りを決定します。

 法律相談当日、相談者は、弁護士に対し、トラブルに至る経緯や、トラブルによって引き起こされた状況・結果、それらに対する相手方の言い分や様子などを話し、弁護士は、聞き取った内容を前提に、法的見解や解決手段、必要となる弁護士費用などを説明します。

 このような法律相談の結果、事件として正式に依頼するとなれば、弁護士との間で委任契約書や委任状などの必要書類を作成し、具体的にトラブル解決に向けて動き出すことになります。

2 資料・証拠の収集(事実関係の調査)

 事件を的確に処理するためには、必要な資料・証拠をできる限り、たくさん集めることが重要になります。

 依頼者が保有している証拠・資料だけでなく、必要があれば弁護士が職務上請求によって相手方の戸籍や住民票に関する情報を取得したり、弁護士会照会によって公私の団体から必要な情報を収集したりします。相手の住所や連絡先が分からないという場合でも、これらの調査権限を活用することで、情報を獲得できる場合があります。このような弁護士にしか認められていない調査権限を活用できることは、弁護士に事件を依頼するメリットの一つといえるでしょう。

3 トラブル相手との交渉

 当事者同士のやり取りは、心理的負担も重く、感情的な対立も深まって事態が悪い方向に進むおそれもあります。また、その際にメッセージアプリやメール、FAXなどに不用意な発言(文章)を残してしまうと、後々、交渉や訴訟などで不利な材料として利用され、形勢が芳しくない方向にいってしまうこともあります。

 弁護士は、依頼者の要望やそのときの状況に応じて、依頼者自身による交渉を背後でサポートしたり、代理人として本人の代わりにフロントに立って交渉を進めたりします。常に訴訟となった場合を想定しつつ、法的な観点、経済的観点などから依頼者にとって最も有利かつ合理的な形で事件が解決できるよう交渉を進めていくことになります。

4 訴訟の提起

 交渉が決裂し、訴訟などを選択せざるを得ない場合も当然生じます。

 訴訟を依頼された弁護士は、裁判所に対し、依頼者の主張を法的に整理し説得的に記載した書面(訴状・答弁書、準備書面など)を提出し、依頼者の代わりに期日に出席します。依頼者自身は、弁護士から進捗の報告を受け、必要に応じて打合せや、追加の資料・証拠の収集、裁判所に提出する書面の確認などを行ったりします。場合によっては、当事者自身が尋問のために裁判所に出頭することもあります。

 裁判所は、当事者双方において主張立証が尽くされたと判断すると弁論手続を終結し、判決を下します。

5 終わりに

 本稿では、大まかに法律相談から訴訟までの流れをご紹介いたしました。弁護士へのご相談を検討されている方や、弁護士に相談してみたいが話がどう進むのか不安がある方などのご参考になれば、幸いです。